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TOP > 留学・ワーホリ体験記 > Aikoの留学体験記 その2
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留学・ワーホリ体験記

このコーナーではオーストラリアで留学中、または留学経験をされた方の体験記を通じてオーストラリアでの留学生活をご紹介します。

Aikoの留学体験記

日本人英語
日本人は“R”と“L”の聞き分けや発音がうまくできない。また、日本人は英語の読み書きはできても、スピーキングができない。一般的にはそれが典型的な日本人英語の特徴・苦手分野だと思われていることが多い。しかし、オーストラリアのような多国籍文化の国では、世界中から持ち込まれるいろいろな英語が話されている。インド英語もあれば、中国人英語、韓国英語、スペイン・イタリアなどラテン言語をバックグラウンドとした英語もある。そのため、多少母国語なまりの英語を話しても、きちんとした文法を使って落ち着いて話すことができれば大体の話は理解してもらうことができる。留学生が英語を話すのに時間がかかることを理解して、根気よく話し終わるまで待ってくれる人もいれば、話すスピードを少し落としてくれる人もいる。
オーストラリア滞在が3ヶ月くらいになった頃、単語だけの会話から、やっと文章を組み立てて話すことができるようになってきて、英語の「発音・イントネーション」を気にして、いわゆる英語らしい英語を話さなくても、日本人の英語で十分会話を楽しむことができると知ったのは大きな収穫だった。
しかし、中学・高校・大学と英語の勉強といえば英文の翻訳が中心の英語教育にドップリと漬かってきた私は、頭の中でまず日本語から英語に翻訳してから話すという「翻訳癖」をなかなか取り除くことができなかった。人との会話では流れやテンポが大切なので、翻訳癖が抜けないとそういった会話の流れについていくのが難しい。 また、オーストラリアではよく会話が議論に発展する。「あなたはそうかもしれないけど、私はこう思う」「いや、それは違うのではないか」、事あるごとに「意見」を求められ「意見を述べること」が期待されている。しかし、日本では人と議論をすることがあまりない。特に人の意見に対しはっきりと反対することはあまりないように思う。みんながどう思っているかを聞き、全体の意見として話を進めていくことが多いのではないだろうか。そういった姿勢だと、それぞれの意見が飛び交う会話に参加することはとても難しい。日本語でもできないことは、英語でも難しいに決まっているのだ。 私にとっては“R”“L”の発音を直すことよりも、「翻訳癖」を直すこと「自分の意見を持つこと、表現すること」こそが留学生活の大きな課題だった。
友達との旅行:ブリスベン〜ケアンズまで
お金がかからない遊びを中心に楽しんでいた私は「旅行」はお金のかかる遊びだと考えていた。しかし、留学開始から6ヶ月ほどたった頃、語学学校で知り合い、私のように長期留学をしていた友達の誘いをうけ、また、語学学校以外で自分の英語を試してみたいという冒険心が重なり3週間のホリデーをとることにした。実際、旅行の計画を始めてみると、ブリスベン〜ケアンズ間を楽しむための情報集めから宿泊場所の予約、セイリングやダイビングなどのお薦めアクティビティや、それらを楽しむスポットまでの交通手段、予算など、考慮しなければならない点は山のようにあった。それまで、特に海外旅行といえば格安のパックツアーなどで全て旅行会社が面倒をみてくれていたので、そういったことを全て英語で調べるという作業はすごく勉強になったと思う。
海の美しさには本当に驚いた。エメラルドグリーンから濃紺まで、様々な青により海が色づいている。中を覗くと、カラフルな熱帯魚がサンゴの周りを泳ぎまわり、時には群をなした小魚がキラキラと横を通り過ぎる。運が良ければ海亀と一緒に泳ぐこともできる。そう、ブリスベン〜ケアンズ間はグレートバリアリーフで有名な地域なのだ。海のアクティビティが好きな私にとってブリスベン〜ケアンズは最適な旅行コースだった。

また、旅行費用を抑えるため主な交通手段は、コーチと呼ばれる長距離バスやカントリーラインの長距離電車を利用した。そのため、道中の景色だけでなくローカルの人々やヨーロッパを中心とするバックパッカーたちなど多くの出会いがあった。私は日本人の友達と旅行をしたが、途中で出会った人たちを中に入れた会話は自然と英語になる。そのため、3週間の旅行で日本語を話す機会は意外と少なかったように思う。
私はこの旅行で何物にも換えがたい出会いと、経験を得ることができた。
帰国準備
半年間一般英語で学び、ホリデーから帰って来た頃、学生ビザを延長する時期になっていた。ビザを延長してさらに一般英語で学ぶよりも、今まで学んだ集大成となりうる結果を残して帰国したい。そのように学校の先生・スタッフに相談したところ、その時期ちょうど始まる「ケンブリッジ英語試験対策コース」での修学を勧められた。 「ケンブリッジ英検」は英語に興味のある人だったら、一度は耳にしたことがあるかもしれない。特に私は外資系の会社への就職を目指していたため、英語力証明として「ケンブリッジ英検」が認められる場合があることを就職活動の説明会で聞いたことがあった。 コース期間が12週間であったことから、学生ビザの延長は必要なく、学生ビザから観光ビザへの切り替えだけで済んだのでビザの延長費用を大幅に抑えることができた。 ケンブリッジ英語試験対策コースでは、ヨーロッパからの生徒が多く、クラスで日本人は私だけだった。授業内容もそれまでの一般英語とは異なり、問題集を片手に着実に試験内容を網羅していく。場面に合わせた書き英語の使い分け−公式な場面などで必要な正式で丁寧な文章の書き方と、友達への手紙の書き方の違いだけでなく、要点のみを拾い読みするスピーディな読み方など、一般英語では学ぶことができなかった多くの英語のスキルを学ぶことができた。クラスの雰囲気も試験に向けて行われる授業だけあって、皆非常に真剣だった。 スピーキングテストは11週目に行われ、その他、読み・書き・リスニングは12週目に行われるので、実質の試験対策期間は10週間と少しの間だった。 試験本番は、それまで勉強した全てを出し切る思いで、良い緊張とともに臨むことができた。 試験終了とともに私の留学生活も終わりを迎えることになる。
帰国
帰りの飛行機の中では、現地でお世話になった人たち、既に帰国した友達、最終的に留学を認めてくれた両親、留学を応援してくれた兄に手紙を書いた。
10ヶ月間のオーストラリア留学で、私は英語を学んだだけでなく、人生の楽しみ方、自分の意見を持つこと、それを表現すること、物事の調べ方、困ったときの対処方法など生きていくのに必要な知識も学ぶことができた。また、いろいろな国から来た人、価値観が全く違う人との出会いを通して、日本や自分を見直すことができた。視野が広がったといえば簡単だが、それだけでなく、多くの貴重な体験・刺激によって私の人生観は大きく変わったように思う。

「留学大成功!留学させてくれてありがとう」という言葉で両親への手紙を締め、一回目のオーストラリア留学は幕を閉じた。

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