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大学・大学院留学基礎知識

大学・大学院一般情報

オーストラリアの大学は、そのほとんどが国公立で、私立の大学数はわずかです(現在のところ私立大学は2校、その他はすべて国立大学)。1990年以降、大学とカレッジの統廃合が行われ、現在ではカレッジは存在せず、すべて総合大学に統合されています。
 オーストラリアの大学(大学のリスト)では、日本の4年生大学にあたる学部課程コースから、大学院レベルに相当する博士課程まですべての課程を提供しています。コースの種類は大きく以下の6つに分類されています。

 ・ASSOCIATE DIPLOMA
 ・DIPLOMA
 ・BACHELOR
 ・POSTGRADUATE DIPLOMA
 ・MASTER
 ・DOCTOR OF PHILOSOPHY (以下、PH.D)

日本の大学の学部課程に相当する、BACHELORコースでは一般的にゼミや講義、グループ学習を中心とするコースワークが設けられています。オーストラリアの大学と日本の大学が大きく異なる点は、オーストラリアには日本の一般教養課程のようなものがなく、入学してすぐにある程度の専門知識を必要とする高度な専門課程にはいることが多いということです。ASSOCIATE DIPLOMAとDIPLOMAコースは、学士、又は準学士に相当する資格取得を目指すコースです。これらは学部レベルに設けられており、専門職に必要とされる実践的な技術と知識の習得が可能です。
 MASTERコースとPH.Dコースは日本の大学院レベルに相当します。MASTERコースでは、コースワーク、リサーチワーク、その両方を組み合わせたコース&リサーチワークの中からいずれかを選択し、修士号の取得を目指します。PH.Dコースでは、講義を受けたりセミナーに出席することもありますが、論文の提出により学位を取得するリサーチワークが主体となります。
 また、大学では学士と修士の間にPOSTGRADUATE DIPLOMA(大学により、GRADUATE DIPLOMAと呼ぶこともあります)というコースを設けています。これは修士課程へ進むために必要な特定の科目を履修するための役割も果たしており、専門的な資格を必要としている社会人に対しても広く門戸が開かれています。
取得できる学位・資格
ASSOCIATE DIPLOMA
  ASSOCIATE DIPLOMAは準学士、初級資格として位置づけられています。コースの履修期間は2年間が一般的で、秘書、ビジネス、コンピュータなどの専攻分野が用意されています。これらのコースは大学のみではなく、TAFEや専門学校にも設置されています。
DIPLOMA
  DIPLOMAは学士号に相当する資格として、全国的に認知されています。コースの履修期間は3年で、教師養成や、看護学、エンジニアなどの専門職に就くために必要な知識や実践的な専門技術を学びます。これらのコースはASSOCIATE DIPLOMA同様、TAFE、専門学校でも学べます。
BACHELOR DEGREE
  日本の4年生大学の学士号にあたります。コースの履修期間は通常3年ですが、専攻によっては5、6年の履修期間を設けているコースもあります。DIPLOMAと同じく3年間の履修が普通ですが、DIPLOMAコースが実践的な知識や技術を学ぶのに対して、BACHELORコースの授業は理論を中心に展開されます。
POSTGRADUATE DIPLOMA
  DIPLOMAといっても大学院レベルの教育課程コースで、学士以上に位置づけられ、大学院レベルの学位に相当する資格として認知されています。履修期間は通常1年ですが、大学によってはそれ以上のところもあります。
MASTER DEGREE
  大学院レベルのMASTERコースの場合、修士号として位置づけられるMASTER DEGREEの取得が可能です。履修期間は通常1年から2年間です。
DOCTORIAL DEGREE
  PH.Dコースでは、オーストラリア教育の最高地位である博士号=DOCTORIAL DEGREEが取得できます。履修期間は専攻コースにより違いがありますが、最低3年間は必要です。
入学基準
  大学では海外からの留学生に対し、授業料や滞在費などの必要経費を全額自己負担でき、入学基準を満たしている者は定員枠に関係なく受け入れるFULL-FEE(全額自己負担留学)制度を行っており、日本人を含む多くの学生はこの制度を利用して、オーストラリアへ留学しています。 学部課程レベルでは、BACHELOR、DIPLOMAの両コースとも最低でも、日本の高校卒業資格が必要です。その場合は、成績が5段階評価で平均3.5以上、英語力はTOEFLで550点以上、IELTSで6.5以上が一般的です。また、日本の大学の指導教官の推薦状、高卒なら高校の担任教師や、専攻学課に関する基礎科目の推薦状があった方が有利になります。
 大学院レベルの入学には、日本の大学で学士号以上の学位が必要とされます。基本的に、DEGREEコース(BACHELOR、MASTER、PH.D)を希望する場合には、希望コースの1段階下の学位を取得しておくことが望ましいようです。英語力は、TOEFLで600点、IELTSで6〜7以上が必要です。また、専攻学課に関するエッセイを要求されることもあります。要求されなかったとしても、志望動機や、勉強や仕事の経験、今後どのように勉強を仕事に生かしていくかなどを明確に記したエッセーを送った方が有利になるでしょう。それらを裏付けるものがあるのなら、オリジナルないし公式翻訳文を添付したコピーも一緒に送ると、専攻の対象として取り扱ってもらえます。また、日本の大学のゼミや研究室の教授からの推薦状もあった方が有利になります。
 授業料は専攻学課等により異なりますが、だいたい1年間で$10000〜$18000が目安です。
授業料
  大学では海外からの留学生に対し、授業料や滞在費などの必要経費を全額自己負担でき、入学基準を満たしている者は定員枠に関係なく受け入れるFULL-FEE(全額自己負担留学)制度を行っており、日本人を含む多くの学生はこの制度を利用して、オーストラリアへ留学しています。 
 授業料は専攻学課等により異なりますが、だいたい1年間で$10000〜$18000が目安です。
大学入学申請に必要な書類
  ・入学願書
・エッセー
・推薦状
・卒業証明書
・成績証明書
・財政能力証明書
・健康診断書
 
大学進学準備コース
オーストラリアの大学では、原則として留学生の英語力と学歴を入学の審査基準としています。日本人をはじめ英語を母国語としない学生が自国の高校を卒業後、ストレートでオーストラリアの大学へ進学することはかなり難しいと言えます。そこで、大学入学への準備的なものとして、大学進学準備コースがあります。これはさまざまな内容のコースがあり、学生の目的やケースにあうように細かく構成されています。大学入学準備コースには大きく分けて以下のようなものがあります。
ファンデーション・コース
  ファンデーション(FOUNDATION COURSE)は大学学部課程入学希望者のためのコースで、大学入学準備コースの代表格と言えます。多くのファウンデーション・コースは人文系、理科系、商学系の3つに分けられており、各自の専攻分野にあわせて選択することができます。留学生が大学入学後に、スムーズに学習を進めるのに充分な学力、英語力、適応力を事前につけることを目的にしていますので、学生の希望する専攻分野で必要とされる予備知識と基本的技術を身につけさせ、英語での読み書きやコミュニケーションの向上を図っています。 ファンデーション・コースは、大学と一部TAFEで提供されています。大学付属、又は大学と提携しているTAFEのファンデーション・コースをある一定以上の成績で修了すると、大学への進学が保証されています。関連のない他の大学への入学保証はありませんが、優秀な成績を修めると入学審査時に有利になります。また、これはアメリカやイギリスなどの他の英語圏諸国の大学入学にも充分考慮されるでしょう。
 大学付属のコースの場合、その大学の講師やスタッフが講義を行ったり、食堂やスポーツ施設などの大学の施設を使うことも可能です。
ブリッジング・コース
  ファンデーションコース同様、大学やTAFEで提供されているものにブリッジングコース(BRIDGING COURSE)があります。ブリッジング・コースでは、専門分野ごとに分けられているファンデーションコースと異なり、もっと広い意味での基礎知識を提供しています。多くのコースでは、専攻による科目の組み合わせなどは細かく分けられていません。このコースでは、授業中のノートの取り方、課題の作成法、専門用語対策など、スタディスキルの基礎から学ぶ事ができます。
 ブリッジングコースには、ファンデーションコースのようなコース終了後の大学への入学保証はありません。

アカデミックパーパス・コース
  アカデミックパーパス・コース(ACADEMIC PURPOSE COURSE)は、大学付属の他に私立の英語学校を中心に設けられている大学準備コースです。これはTOEFLやIELTSなどの英語試験の目標スコアの達成や、大学の講義スタイルを取り入れた、英語力強化のための授業が主となるコースです。基本的には大学への入学保証はありませんが、大学入学手続きなどのサポートをしてくれるところが多いのが特徴です。
マトリキュレーション・コース
  マトリキュレーション・コース(MATRICURATION COURSE)は、オーストラリアの高校卒業資格を取るための集中コースで、正確には大学入学準備コースとは言えません。マトリキュレーション・コースは、TAFEや私立の英語学校に設置されており、コース終了後、十分な学力があると判断された場合は、オーストラリア全土の大学で共通の入学審査を受けることができます。
 各コースの内容や目的はそれぞれ異なりますが、コースの期間は約1年です。これらは大学の入学時期に合わせて設定されています。
基本的にどの準備コースでも、学位や資格の取得はできませんが、大学付属のファンデーション・コースのように一定以上の成績で修了した学生は、その大学への入学が保証されていることもあります。
 入学基準は各コースにより異なります。大学準備コースの中で最も高い英語力を要求されるのはマトリキュレーション・コースで、TOEFL550点以上が必要です。現地の高校生と一緒に大学の入学審査を受けるのですから、それなりの英語力が必要です。また、YEAR10(高校1年)以上を修了していることが必要です。
 ファンデーション・コースとブリッジングのコースでは、TOEFL475〜525点、IELTSで4.5〜5.5、またYEAR11(高校2年)以上の学歴、あるいは日本の高校を修了(5段階評価で平均3以上を要求されることが多い)していることが条件となります。ブリッジング・コースの方が若干基準が低いようです。
 アカデミックパーパス・コースは英語強化をメインにカリキュラムが組まれているので、学校にもよりますがTOEFL5OO点位が必要になります。
 学費も各コースでさまざまですが、だいたい1年間で$5600〜$12500ほどです。



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