留学先:オーストラリア・シドニー(ニューサウスウェールズ州)
学校名:TAFE NSW ノーザンシドニーインスティチュートNorthen Sydney Institut
コース:英語コース+Diploma of Interpreting
留学期間:2009年2月より留学中

【NAATI認定 通訳コース体験記】
私は、オーストラリアには何度か滞在したことがありますが、今回は少し長く滞在して何か資格を取りたいと思いTAFEの通訳コースに申込みをしました。
TAFEの通訳コースに出会ったのは、実は実家のある岡山です。
何気なく見ていた地方新聞の広告欄に「オーストラリアフェア」と書かれていて、気になって、開催場所である図書館に向かいました。
地元の留学代理店の主催で、シドニーからTAFEの通訳コース主任教師のラッセル・スコット先生が来られていて、彼のプレゼンテーションの後、先生ご本人とも直接お話しをする機会もあり、「あなたのように、社会経験のある人にはとても向いているコースです。」と言っていただきました。
残念ながら、手術直後の体調、予算の関係でその後すぐに渡航とはいきませんでしたが、そののち2年を経て、今回の入学となりました。
事前に電話で入学のためのインタビューテストを受けたところ、通訳コースには少し英語力が足りないと判断され、通訳コースの前にTAFEの語学コースに20週間行くことを勧められました。
費用を支払い、入学許可証を発行してもらい、学生ビザの申請をして、健康診断をして、やっとビザが下りました。テストを受けた時に、ホームステイをしてオーストラリアの色々な知識を増やしながら、通訳コースの準備をするといいと勧められたので、滞在先はホームステイを選びました。
入学日当日、偶然ですが、この日は自分の誕生日でした。
同じ入学日の生徒数人とプレイスメントテストを受けました。最初に学校の説明を受け、筆記試験を受け、在校生に校内の案内をしてもらい、案内してくれた生徒と一緒に学校が用意してくれた歓迎のピザを昼食にいただき、午後、スピーキングのテストを受けて初日は終了でした。
当日、スペインからきているカップル、韓国人の女性、日本人の大学生と友人になりました。
この初日に会った、同じ入学日のスペイン人カップル、韓国人女性、在校生で学校内を案内してくれた、日本人女性、韓国人女性とは今現在でもとても近い友人です。色んなタイプの友人ができるのは留学のだいご味の一つではないでしょうか。
入学日翌日、朝登校するとクラス分けがしてあり、早速、振り分けられた自分のクラスに行きました。
私はEFS(English for further study) Upperのクラスでした。このEFS Upperのクラスを終了できると、TAFEのだいたいのコースへは入学の許可がおります。ただし、通訳コースは少し高い英語力を求められるので、その上のAdvancedコースを修了しないといけません。
語学コースは5週間単位です。5週目にreading、 writing、 listening、 speakingのテストがあります。
1つのレベルは10週間で終了することができます。最初の週に課題ももらい、5週目までにレポートの提出もしなければなりません。そのレポートを元にPower Pointでプレゼンテーションをするのが、Speakingのテストになります。
EFS UpperのクラスではIELTSのテキストを使って、勉強をしていきました。
授業は勿論英語で受けますが、上の方のクラスになると後にTAFEの本コースで困らないように、レポートを書く練習やプレゼンテーションの練習、グループワークの練習が多くなります。
初めの5週間はこのレポートの準備をどのようにしていいのか?全く見当がつかず、ギリギリになって慌ててしまいましたが、課題をもらって、最初の時間に余裕がある時に準備を始めることをお勧めします。
この5週目のテストは割と厳しく採点されるので、上のクラスに上がれず、同じコースを何度かやっている生徒もいました。私は、ギリギリ何とか合格してEFS Upperを10週間で終了し、次のAdvancedコースへあがることができました。
このAdvancedコースに上がるとき、たまたま私が行っていたキャンパスでコース開講せず、別のキャンパスになるならない、ということで少しごたつきました。クラスメート、担当教師と共に何度かマネージャーとミーティングもした結果、結局、同じキャンパスでコースが受講できることになり、お気に入りの厳しい先生とまた勉強することができました。
Advancedコースでは、英語を習うというより、今まで習った英語を使う練習に力が入っていたように思います。遠足に行く準備のために、色々な場所へ電話をかけプランを作ったり、グループワークでショートフィルムを作ったりといった感じです。無事にAdvancedコースも終了でき、通訳コースの先生の面接にも合格したので、通訳コースに進むお許しをいただきました。
2週間のホリデーをはさみ、TAFE本コースのスタートです。
コースが始まる前の地元生徒向けのインフォメーションセッションに行ってみるとオージーやこちらに永住している日本人の方々、色んな人が参加していて、韓国人の方で受講してみようとしている方もいらっしゃり、まだまだ頑張らないとと思って帰宅しました。
通訳コースが始まり、クラスメートはオーストラリア在住の日本人7人、日本人留学生4人、日本で小学5年生まで過ごした中国人、大学で日本語を勉強し今はオーストラリアに在住の韓国人の計13人と、前期より再度受講されていた2人を合わせ15人でした。
先生はNAATIの試験官でもある日本人の先生、もうひと方日本人、IELTSの面接官でもあるオーストラリア人の先生の合計3名で皆さん、現役の通訳者でした。
このコースでは、通訳の技術、通訳者としての職業倫理、日本とオーストラリア両国の文化と社会知識を学びます。日本人の先生の授業では、通訳の練習と両国の社会文化知識を主に学び、オーストラリア人の先生の授業では職業倫理と英語を主に学びました。
TAFEの他のコースと違うところは、レポートなどの提出はなく、(プレゼンテーションは何度かありました)、最後の試験が一発勝負で、これに合格しないとDiplomaもNAATIの資格ももらえません。
コース中に練習のテストが2回ありました。それから、オーストラリア人講師の授業日以外の日は基本的に日本語での受講でした。
留学生として難しいなあと思ったのは、この日本語環境の中であまり高くない英語力を維持していくことと、社会と文化問題のオーストラリア側の知識を全くゼロから習っていくことでした。日本側のことでも知らないことがたくさんあることにも気が付きました。
通訳コースの全員が苦しんでいたのはノートテイキングです。発話者が話している間、ノートをとるのですが、全てが書き取れるわけではなく、速記でもないので、自分なりの記号を用いたりしてノートを取っていきます。ノートを取ることに集中すれば、聞くことがおろそかになり、一生懸命聞いているとノートを上手くとることが出来ず誰もが悩んだのです。これも練習するとかなりできるようになるそうですが、なかなかこのコース中に体得するのは難しいくらいでした。
勉強するトピックは学校教育、消費者問題、不動産、社会福祉、銀行、移民、保健、地方行政と住宅管理組合、州と連邦政府、観光、法律、保険、高等教育、日豪関係でした。特に教科書はなく先生のお話を聞き、あとは教えてもらったインターネットのサイトを参考に自分で勉強するという仕組みです。
これが、教科書を配られ受け身で学生生活を送ってきた日本人にはまた難しいところだと思いました。
私たちのクラスでは最後のテストを前に何人かのクラスメートの提案で、ひな形を作り、1人、1~2トピックを分担して、担当トピックをまとめるということをしたので、自分たちなりの教科書のようなものを作って最後のテストに備えることができました。
コースの間にはゲストスピーカーが来校したり、課外授業で出かけたりもしました。その時にはクラスメートが順番に通訳者になり実際に通訳をしていきました。課外授業で訪れたのは、博物館、州議事堂、小児病院、SBSテレビ局、近くの小学校です。個人で訪れることができる場所もありますが、実際に通訳をしてみるというのはこのコースならではの体験だと思います。
先生方のお話を聞いていると、通訳という仕事は本当に大変です。
準備、社会的知識、精神力、集中力、それに何より英語力にと要求されることはたくさんあります。
でもきっと長くやっていける仕事になるのではないかと思います。
私も日本に帰国したら、英語と社会文化の勉強を続け、まずはボランティアの通訳などから始めて行ければと思っています。通訳の技術を身につけたい方にお勧めのコースだと思います。(Mihoko様より)
【オーストラリア留学ネットの担当カウンセラーより】
体験談のコーナーに手記をお寄せいただき、ありがとうございました。
通訳翻訳コースは、とても人気のコースですが、とても厳しいコースでもありますね。
国家資格が取れる=覚悟をして勉強に望む必要性、ということが、今回、Mihoko様の体験談でとてもよく伝わってきました。そして、現行の授業の様子やシステムがよくわかり、大変参考になりました。
TAFEでは、急にコース開講予定が変更になったり、キャンパスが変わったりすることがたまにあるのですが、学生皆さんの団結力と熱意が伝わったのでしょうか、この辺の交渉力、積極性も留学生活にはとても大切なのですが、無事に開講されて本当によかったです。
また、本科入学前の英語コースでの準備はやはり大事ですね。
レポートの書き方、プレゼンテーションの仕方など、実際に留学先の国で勉強をしないとなかなかつかめないポイントがありますし、ここで準備しておくことが、進学後の勉強の成功に左右すると言われる所以ですね。
今回、通訳の勉強はもちろんですが、ハードな勉強をこなした自信や様々な体験、友人との出会いなど、たくさんのかけがえのない経験をされたことが、今後のお仕事にもきっとつながることと思います。
ビジネスの勉強もされていらっしゃるとのこと、また違ったアプローチの勉強ができると思います、引き続き、がんばってくださいね。またぜひ、ご連絡をお待ちしております。
今後のご活躍をスタッフ一同応援しています。
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