今年に入り、洪水、サイクロンとクイーンズランド州では災害が続き、クイーンズランド州の皆様には大変申し訳ないが、テレビを観ながらNSW州じゃなくて、いや、シドニーじゃなくてよかったと正直思わないでもなかったKent。しかし、そんな心無い感情を持ってしまったその見返りか、先週末シドニーに40度越えの酷暑が襲った・・・。
 
何しろ暑い!!何しろ熱風!!
 
Kentのアパートは真西に向いており、全部屋ロフトタイプ。床から天井2階分まで真西に向いた側はすべて一面窓!!ガラス!!
初めてKent宅を訪れる友人は、部屋に入った瞬間「ヒュ~」と口笛ひとつ吹いて広々とした窓一面に感嘆の声をあげますが、Kentはこの夏、この「一面ガラス張り!!」が原因で再度「引越し」という単語が頭をかすめていたのです。そう、お天道様がテッペンに上がった昼の12時過ぎ頃から、西日が一面ガラスを通して部屋に直撃し、日没を過ぎる20時まで約半日まるまる我が家は地獄のヒートアップ!!まるで中オーブン状態!


そして先週末の40度越え。
 
目覚めた瞬間水シャワーを浴び、キッチンで手を洗おうとリキッドソープを手に取ると中身が熱い・・・。夜からつけっぱなしの扇風機は熱風を吐き出し部屋を充満させています。このまま部屋にいたら逆に危険と察知。
 
無理やり友人を捕まえランチの約束を取り付けるKent。
一歩外に踏み出した瞬間、この世のものとは思えない熱地獄・・・。
 
友人と待ち合わせはしたが、もう一人の友人がなかなか来ない。
日陰に入って道端でその友人と座り込んでいると、作業着を着て何かを運んでいる明らかに仕事中のおじさんが話しかけてくる。片手にはビール。明らかに酒臭い。でもその表情は屈託がなく危険な香りはしない。
 
「よー、兄ちゃん、どこからきた?」
「日本です」
「コニチハ、か?ハハハッハ!」
「(ハァーー・・・)」
「今日の天気どう思うよ、兄ちゃん」
「暑いですね」
「こういう時はよ、この国では「Fu*kin Hot!」って言えばいいんだよ。ハハッハハ!」
 
そしてそのおじさんが、またすぐに戻ってきた。手には何かを持っている。
 
「兄ちゃん、指を広げて手を出しな」
「はーー」と、手を広げる友人とKent。
 
友人とKentの手のひらにボトボトと水をかけ始めたのです。その瞬間、友人は「アチッ!!」と悲鳴を上げた。どうやら、車に置いていた飲料水のペットボトルの中身がいつの間にか熱湯に変わっていたことを証明したかったようです・・・。まさにインスタントラーメンが作れるほどの熱湯でした(チョット大げさ)。
 
おじさん、ありがとう。そんなことしなくてもこの暑さが尋常じゃないってわかるから・・・。
 
と、まー、この日はひどい暑さだったわけです。KentのiPhoneでは41度を示していたということは、体感温度では43-45度くらいはあったということ。埼玉県熊谷市民になったのかと思いました・・・。この日はシャワーを3回浴びたという人も少なくはなかったようです。

 

そして翌日日曜日。幾分和らいだもののまだまだ暑い・・・。雲ひとつない天気。早速パブへ非難。パブでランチを食べていると、友人が「そ、外が・・・」と興奮しています。外はどういうわけか一瞬にして曇り空へと一転しており、ストームのような風が吹き荒れ、気温が一気に15度以上ストーーンと落ち、何とも気持ちよい感じ。

 

どうやら、このようにヒートアップの後、こんなクールチェンジはこの国では結構あるようです。

 

しかし、秋の足音は確実に近づいており、公園の木々は少しずつ葉を落とし始めているシドニーです。

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皆さんこんにちは、Kentです。今日のシドニーは36度。体感温度は40度です・・・。このところのシドニーはこんな調子で、Kentも夏バテ気味なのですが、先日会社の帰り、夏バテの重い身体に鞭打って食料の買出しに出ました。食べるものが冷蔵庫に何も入っていなかったのです・・・。

いくつか食品を選びレジに向かうその途中!なんとA$20札(約1,600円)がハラリと床に落ちているではありませんか!!目を凝らしましたが間違いない!A$20だ!


 

A$20.jpg
A$200ではなく、ましてやA$2,000でもない。A$20なのです。

正直に言おう。とっさに頭をよぎった言葉は、

「ポケットに入れてしまおう!!(苦笑)」

これ、自然ですよね!?健康ですよね!?しかし!!
そこでKentのプライドが頭をもたげる・・・。

「(も、もし、このA$20札を腰をかがめて拾って、ポケットに急いで突っ込んだ動作を、後ろにいたかもしれない誰かに見られていたらかなり恥ずかしいぞ・・・)」

そう瞬時的に思ったKentは、目の前にいた店員さんを呼び、うわずった声で、

「あ、あのー、コレ、そこに落ちてました」と正直にA$20札を差し出すKent。

「(あー、そんな安いプライド捨てちまえ、Kent!A$20惜しかったな!)」

と悪魔が耳元でクレームしています。確かに惜しかったなーなんて思いながらも、もし子供が初めての買い物で親からA$20札を握らされ、もしそんなお金だったらきっとその子供、今頃泣いている・・・、なんて自分を納得させる理由を考えながら、セルフキャッシャーでガシガシ会計をしていると、誰かに背中を叩かれました。振り向くと先程の店員さん。

店員さん:「あのー、さっきのA$20、僕に渡されてもどうしようもないんですよね。ホラ、お金って名前も書いてないし。これ、あなたのモノ。どうぞ」
Kent:えっ!いいの?(断らない男)」
店員さん:「Yes, it's yours. Please.」

あー、やはり正直者には福来たる。気分は一転雲の上。

(泣いている子供はどうしたKent?)

 

鼻歌交じりにレジの「Finish」のキーを押して合計金額をはじき出すと、なんと約A$20のお買い上げ!!ヒュ~、と口笛を吹きたい気分。

スーパーからの帰り道は、このA$20を何に使うかで頭がいっぱい!このままこの食材を放り出して、近くにある日系レストランで、約A$20の特選ヒレカツ弁当奮発しようかな。こんな時じゃないとアノA$20のヒレカツ弁当は買えないし。もう頭の中ではヒレカツさんと豚さんが交互に浮かんできます。しかし、この買ったばかりの食材を無駄にしてはいけないという計算がさすがに働き、この日はおとなしく家路に着きました。

翌日の土曜日、友人数人が突然我が家に来ることになり、冷蔵庫にろくなものがないことに気づいたKentは、急いでビール、チーズ、スナック、果物など、友人たちのためにせっせと買出し。あまりにも突然だったので、何しろ焦って無心で買い物。あー、時間がない、どうしよう、時間がない。

いつものようにセルフキャッシャーでチーン

はい、A$20のお会計

世の中よくできております。

さよなら、ヒレカツ弁当さん。

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