Kentが涙ナシでは観ることのできないテレビ番組があります。「MasterChef Australia」である。以前もこのブログで紹介したことがあり、25人くらいの挑戦者が毎回出されるお題で料理の腕を競い合うというもの。第一シリーズでは、全くのダークホースだった主婦ジュリーが見事に優勝。その後ジュリーは念願のレシピ本を出版し、テレビ番組にも引っ張りだこになり、女性誌の表紙を飾ることも珍しくはありません。残念ながら優勝は逃したものの、ファイナルに勝ち残ったアジア系女性シェフ、ホーは、MasterChef出演後に自分の看板料理番組まで持つという出世振り。優勝が決まった翌朝は、朝のモーニングショーでもトップニュースに近い扱いをされます。そう、この番組は、その後の人生を大きく変え得るマンモス番組なのです。
Kentがなぜこの番組が好きかと言うと、まず第一に挑戦してくる人たちは基本的に素人ばかり。同様のアメリカ版MasterChefは、みんな調理師が挑戦してくるのですが、番組の中で繰り広げられるのが足の引っ張り合い、言い争い、怒号、そして二言目には「自分たちは友達を作りに来たんじゃない、争うために来てるんだ!!」。そんなこと説明されなくても視聴者は全員わかってる。いくら番組をより面白くするためとはいえ、観るに耐えないことばかりが番組内で起こるのがアメリカ版MasterChef。オーストラリアバージョンは、参加者は皆素人な分、勝ちに来ているとはいえお互い協力し合い、励ましあう。途中で脱落していく仲間はその健闘を称え涙で見送る姿が本当に微笑ましい。オージーの人の良さが滲み出る真骨頂だとKentは思うのです。
さて、昨日第二シリーズが終了しました。優勝したのはアデレード出身で東京在住のアダム31歳、弁護士(←)。16歳で大学入学し、21歳で弁護士になった秀才。どうやら日本料理、日本文化に傾倒しているらしく、作品の端々に日本テイストを覗かせる。ちなみにアダムの彼女は日本人。真面目な性格、頭のよさが滲み出ており、天才的な能力を見せることはないけれど、逆に失敗もせず常に安定した腕前を披露していたのが印象的。
そしてファイナルで惜しくも涙を飲んだのが、これまたアデレード出身のカラムという名の若者、若干20歳!(→)Kentにとって、まったくのダークホースでした!まだ幼さが残るためポーカーフェイスができない。不安になるとすぐにパニックになり目が泳ぐ(笑)。数年前に父親を亡くし、家のことを母親に代わって何でもやるようになったのが料理のきっかけという。常にパニックの様を呈してきたが、出来上がってくるものは突出しており、彼も天才肌というよりは努力によってコツコツ磨き上げてきた腕前という感じが印象的。
挑戦者の中には天才肌の人もいて、その都度素晴らしい腕前を披露するのですが、たった一度の失敗で容赦なく脱落していく。だから常に「So So」の物を作っていた方が勝ち残る可能が高いのかもしれないけれど、人数が絞られてくるとそうはいかなくなってくるところがまた面白い。
決勝戦は、料理に関するいくつかの一般常識とその後に肉料理。最後は見たこともないデザートを簡単なレシピだけを頼りに真似て作るという3本勝負。ふたを開けてみればアダムの圧勝でした。途中、アダムの点数が伸びていく様をみて、カラムは自分の敗北に気付いていたはず。なのにアダムの高得点を一緒に喜び健闘を称えあう。
「う、美しい・・・(涙)」
という具合に泣けてきますね。えっ、Kentだけ?
これは、最終課題のデザート。グアバクリームをベースにして下に敷き、メレンゲケーキでグアバアイスを包み、キャラメルでコーティングした逸品。

