「えっ?火事?」
「な、なんでこんなに壁が赤い?」
「ヤ、ヤバイ!逃げなきゃ!!」
時計を見たら朝の5時過ぎ。眠りの浅いKentはこのくらいの時間に目が覚めることはよくあること。そしたら、部屋の壁一面が真っ赤。オレンジかな?とにかく異様な光景であることは間違いないと判断したKentはバサッと飛び起きてベランダへ直行。
「(なんだ、コレは?)」
ベランダから見る光景は、なにか霧のようなものが空全体を覆い、全てがかすんでいる。オマケにその霧のようなものが朝日に照らされてその反射がこの色を出すのか、空だけじゃなくて空気全体がオレンジ色を主張して、とにかく異様な光景としか言いようようがない。
その正体は「Dust」。NSW州の多くを覆ったダストの大群。理由は不明。
出勤時に外に出ると、多くの人がハンカチやしまい忘れたマフラーを口に当て、ダストの器官進入を防ごうとしている。そのダストの色が赤茶色。ありとあらゆるところが赤茶に染まった水曜日のシドニー。
現在お昼の12時。だいぶ視界が開けてきた・・・・。

