皆さん、こんにちは!いつもお馴染みのKentです!
いやー、日本は師走ですねー。って、シドニーも師走なのですが、日本のような慌しさがないんだよねー。やっぱり、上野アメ横あたりからの中継で、マグロを売る声のしゃがれた客寄せの声を聞かないと師走という感じがしない・・・。
これは、オフィスのすぐ裏の広場にある真夏のクリスマスツリー。コレだけじゃーねー。
さて、シドニーでは毎年「Japanese Film Festival」という映画祭を催していて、今年は12年目を迎えています。今年は昨年より10%UPの来場数で、年々賑やかになっているようですよ。Kentも久々に日本の映画、というよりも日本語の映画が観られるということで、一昨年から観にいっています。今年見たのは「おくりびと(英文タイトル Departures)」。そうそう、シブガキ隊のモックンや広末涼子が出ているやつ。なんだか評判が良いと言うことで日本の友人からも勧められていたし、先日張り切って行ってまいりました!
この映画は、主人公のチェロ奏者(モックン)が、せっかく勤め出した
「納棺師」は死者の体を清め、死に装束を着せ、化粧を施し、三途の川を渡る準備をしてあげるお仕事。こんな仕事あったんだーー。映画の中で周囲の人々は「もっとましな仕事見つけろ」「死者の身体を清める仕事なんて汚らわしい」なんていう偏見を口に出すんだよね。しかし、彼らの仕事をまのあたりにすると、その感情はどこかへ吹き飛び感謝の念さえ抱くことになる。観ている側も、とても大事な仕事なんだと感じるようになるし、自分の時もあんなふうに身体を清めて欲しいななんてことも思ったくらい。
妻に先立たれまだ気持ちの整理がつかない夫が、5分遅刻した彼らに「さっさとしろ!お前ら死人で食ってんだろ!」と暴言を吐く。主人公が納棺の準備をし、最後化粧を施し生前の面影を復活させると夫は号泣し、「これまでで一番きれいな顔だった」と頭を下げる。このシーン、ヤバかった・・・。
会場は長蛇の列で入場まで30分くらい待たなくてはならなかったんだけど、並んでいる人を観察すると、在豪長いとおぼしきご年配のご夫婦が多い。海外に長く住んでいると、身内の死に目に会えないことだってあるんだろうね・・・。これはご年配と呼ばれる年齢じゃなくてもありうること。お客様の中には、お身内のご不幸で一時帰国を余儀なくされる方が年に何名様かいらっしゃいます。そんな時はもしかしたら、死に目に会えなかった罪悪感もわいてくるだろうに。でも、最後駆けつけてきちんと旅立つ準備を施し、見送ることができれば、送られる側もきっとわかってくれるのではないかな?なんて思いました。Kentだって人事ではない。
会場では鼻をすする音がそこら中で聞こえていました。身につまされる思いで観ておられた方が多かったのではないでしょうか?
英語のタイトル「Departures」の意味が最後にわかりました。なかなか良くできたタイトル。
ちなみに、この日は映画祭最終日。おくりびとがおそらくこの映画祭の目玉商品。
いるわいるわKentの知り合い。日本人大集合。あれ、あそこにも、あれれ、あそこにも。狭いシドニーを象徴してますな。
終了して歩いていると普段クールな友人N(男)にバッタリ遭遇。「いやー
涙が止まらないんだよ~」とのこと。へへ。
「死」を題材にしたデリケートな作品ではあるけど、たまにはこういう映画もいいね。
ちなみに、個人的には山崎努、余貴美子の脇役陣の頭抜けた存在感と本木雅弘の凛とした納棺儀式が印象的。広末涼子はミスキャストかなー?広末ファンの皆さん、スミマセン!!

