2008年7月17日(木)。シドニーの市内はなにやら物々しい雰囲気。
この日、Kentは午後から風邪気味で鼻の奥がキリキリと痛む・・・。「なんだか危険、この痛み。風邪の前兆。」
朝イチで旅行会社に勤める友人からメールが届く。
Kentへ
本日、夕方からローマ法王のパレードあり。
会社から16時帰宅の発令。
ラッキー!飲みに行こう!
Yより
ここ最近、シドニーの街は7月15日~20日のワールドユースデイ一色に染められていたんだ。世界各国から12万人を超えるキリスト教の若者達が集い、出会いを喜ぶ祭典としての要素だけではなく、回心に始まり、キリストの受難と復活の神秘を祝う巡礼の旅でもあるというのが、どうやら趣旨らしい。12万人・・・。2000年のオリンピックより多い!
趣旨としては素晴らしいものだと思うし、同じ信仰を持つ若者が同じ目的で集うなんて、なんだかとってもエキサイティング。
しかーし!街にはとにかくやたら騒がしい若者が多く、我が物顔で道を占領し、群れを成して時には歌い、時には雄叫びをあげ、別なグループとすれ違うたびに叫びあって挨拶を交わすという一種独特な交信方法。うん、まさに交信しているような感覚。この光景が、もうそこら中で見られるワケ。
昨日のニュースでキャスターはこう言っていた。「今回のイベントは大成功です!経済効果もかなりのものです。以上、シティーからの中継でした。スタジオへお返しします!」
インタビューされていたお店はコーヒーショップにマフィン屋さん。どちらもA$3からオーダーできる店ばかり・・・。
今回使った予算は2000年シドニーオリンピック以上。もちろんオーストラリア国民の税金。多くの参加者が泊まっているのは学校の体育館で寝袋。レストランで食事をする風景皆無。夕食時になると、マ●ドナルドは黒山の人だかり。土産袋を抱える姿、これまた皆無。あのキャスターは一体どこの経済効果を言っていたのだろうか?
まー、Kentがぼやいても仕方がないよね。もう終わってしまったこと。でも国民は皆苦笑いの様子・・・。
それでローマ法王のパレード。興味あり。Kent基本的にミーハー根性はある。イッチョ拝んでくるか。交通混乱によるお客様の安全を考慮し、ウチもオフィスを16時クローズ!ちなみにこの日は、多くの企業が混乱を避けるために休業。
「風邪気味だけどもちろんOK!」とYに返事をし、あとは16時になるのを待つばかり。
そしてその写真がコレ・・・。ウチの外国人スタッフのDも「車、早過ぎ!」ってぼやいてた。でも手を振っている様は撮れてるね。
さて、実は「シェア、シェア、シェア 3」へとなだれこんでいきたい。
「ウチのシェアメイトとは、お互い尊重しながらうまくやっています!」なんてここで書きながら、それでも様々な問題があり、それでもお互いだましだましうまくやってきたと思う。そして、とうとう大口論が勃発・・・。
その日は風邪で体調も悪く、例のイベントでシティーは大混乱。Kentの機嫌もピークに悪い。実はKent、なかなか夜寝付けない体質で、物音ひとつで目覚める始末。ひどい時は全く眠らず出社なんて日も時々・・・。コレ、体験しないとこの辛さわかってもらえない!夜すんなり寝られた日は本当に嬉しい。
そして、そんなすんなり寝入った夜、シェアメイトがゴゾゴソ。どうやら寝付けないようでトイレに3回もたち、その度にKentの目はパチクリ。そして午前3時、Kent爆発。
「オリャー!さっさと寝んかい!」
シェアメイト「Sorry Sorry」とそそくさとベッドに戻る。
翌日、どうもヤツの様子がおかしい。いつもヘラヘラと冗談ばかりの彼がとにかく話さないし、Kentと目をあわさない。何かあったときにはきちんと話し合うという約束をしていたので、「Talk to me」と促すと、これまでの鬱憤をこれでもかと吐き出してきた。
「Kentはさ、いつも言い方がキツイよ!人間なんだからトイレにも行きたくなる。深夜だし、Kentが目覚めるのわっかているから行かないように我慢するんだけど、そう思えば思うほどトイレにいきたくなる。Kentは俺が無神経に物音を立てるって言うけど、トイレに行く時にはスリッパはかないで素足でいくし、ベランダの戸を開けるときも、音が出ないように静かに開けるようにしている。タイプする音がうるさいというなら、1時以降はもうインターネットも使わないよ。とにかく気を使っているというのに、そんな言われ方されたら、俺はどうすればいの?Rentを格安にしてもらっているという負い目だって感じてる。だからKentとはトラブルを起こしたくない。だから気を使っている。出て行けというなら出て行くよ!」
と、泣きべそをかき出した・・・。
「(えっ、Kent、悪者モード?・・・。)」
ヤツが泣きべそをかき始めたのは予想外だったけど、Kentもこれまで溜めてきた鬱憤を吐き出させてもらった。
「じゃー、言わせてもらうけどさ、気を使っている、気を使っているといわれても、残念ながらそんな風には全く感じられないんだよ。Kentは月-金で仕事している。毎日同じ時間に起きて仕事しなきゃならない。自分なりの生活のリズムがあるし、6時間は最低寝たい。これは自分の問題だけど不眠症気味なのは君もよくわかっているはず。そういうことを考えてくれたことはあるか?1時過ぎてもインターネットでパチパチ。誰とチャットしてるか分らないけど笑い声も聞こえる。夜中に何度もトイレに立つ。時間に関係なく韓国の友達から電話がかかってきてはハングル全開で大声でバカ話(雰囲気でわかる)。Kent、毎日9:30から働いてるの。わかる?Kentのライフスタイル、もう少しリスペクトしてくれもいいんじゃないのか?インターネットを使う使わないの問題じゃない。あなたのシェアメイトのライフスタイル、決して大きくはないこのアパート内で、気にかけているかいないかの問題だと思うよ。」
Kent、色々言ったけど、やっぱりもう少し気を使って欲しかったし、気を使っているならその成果がもう少しクリアであって欲しかった。でも、彼なりに気を使っているということがわかっただけでもこの口論は成果アリ。これまでは「お構いなし」って思っていたからね。今までは、シェアメイトがトイレに立つたび目を覚まし沸々と怒りがこみ上げていた。インターネットを使いながら笑う声を聞いて「殺すならいまだ!」って思ったこと数知れず。
でもこの口論の後、向こうもKentに分るように気を使うようになったし、何より「向こうも気を使ってくれている」ということが分った上での多少の雑音は不思議と気にならない。
夜もよく眠れるようになった。二人とも胸に溜めていたものを爆発させて、泣きべそはかかれたけど、不思議と気持ちが良い。
そんなすったもんだのシェアメイト。帰国間近・・・。

いつも疑問なのは、日本の食材屋さんに行っても、なぜか韓国食材コーナーがあるし、韓国の食材屋さんに行っても、日本の食材コーナーがある。お決まりのインスタントラーメンや、キムチなんかが主なんだけど、笑えるのは
実はここまでの話には共通点があるのですよ。ナニを隠そう、「スリッパ」「おでん」「カツオうどん」、コレ全部韓国語としても使われている単語。ビックリ仰天だよね。この間なんか、韓国人の店員さんに「I am Looking for カツオうどん(念のために韓国風に発音してみました)」。ハイ、もちろん通じました。品切れでKentガックリでしたが、来週には再度仕入れるそうで、また行く予定。こうなったらカツオうどん買い占めるゾ。
結局、衛生観念がバリバリ高いアジア人が見かねてやってしまうんです。同じお金払ってこれじゃ割に合わないよね。