
オーストラリアの専門学校は、公立のTAFE(テイフ)と呼ばれる学校と、私立の専門学校の2種類に分けられます。専門学校は日本の専門学校と同じ位置付けで、専門学校卒業後の就職に直結した、あらゆる専門職に関する職業訓練コースを設けています。コースの期間は学校や専攻コースによって異なり、短いものは数週間から、長いものは3年程度まで多種多様ですが、1〜3年程度でDiplomaという資格が取得できるコースが主流です。
オーストラリア人の学生の顔ぶれは、高校を卒業してからすぐに入学をした人もいれば、仕事をしながらキャリアアップのために専門分野を勉強している人もいますので、年齢層や職歴もさまざまです。授業内容は理論よりも、職場ですぐに活用できる専門知識や技術を習得できるように設定されています。また、留学生の受け入れに積極的な専門学校が多いので、留学生向けの付属の英語コースを開講していたり、私立の語学学校と提携していることもあります。
主な専攻コース
| 会計学 | ビジネス | IT | アート/デザイン |
| ホテル&レストラン学 | 旅行/観光学 | 美容学/セラピー | チャイルドケア |
| フィットネス | 航空/パイロット | 通訳/翻訳 |

TAFE(Technical And Further Education通称:テイフ)は、オーストラリア国内にある公立の専門学校で、オーストラリアの各州で運営されるキャンパスは200以上にものぼります。コース期間は、数週間で終わる短いコースから、3年に及ぶコースまでさまざまです。TAFEで取得できる資格は、即戦力になる実用的なカリキュラムで人材を育成しているという理由で、企業からも高い評価を受けています。
TAFEは大学と並ぶ高等教育機関で、数多くのオーストラリア人の学生もTAFEで学んでいます。TAFEと大学の違いは、大学は研究を主眼として理論的な面に重きをおいていますが、TAFEは実践的な専門知識や技術の養成を目的としています。また、TAFEでの専攻コースによっては、大学編入への道が開かれています。そのため、仕事に直結する専門知識や技術を身に付けたいと希望する留学生だけでなく、大学への編入を目指して受講している留学生も増えています。

TAFEは公立の専門学校ということもあり、そこで取得できる資格はオーストラリア国内でも広く認知されています。また、オーストラリア国内だけでなく、海外の一部の大学でも専攻内容によって編入を認めています。TAFEでフルタイムのコースを受講する留学生が取得できる資格は、おおまかに以下の4種類に分かれます。また、Certificateコースなどを終了後に、成績次第でその上のレベルのコースへ編入できる場合もあります。
| サーティフィケート (Certificate) |
6ヵ月から1年のコースです。専門的職業に関する基本的な技能を身につける内容になっています。そのため、社会人で趣味や教養、キャリアアップとして履修している人も多いようです。 |
| アドバンス・サーティフィケート (Advanced Certificate) |
6ヵ月から最長2年のコースです。どちらかといえば、初級資格といったニュアンスが強いようです。しかし、オーストラリアで専門職に就く際には役に立ちます。 |
| アソシエート・ディプロマ (Associate Diploma) |
1年半から2年のコースです。このレベルでも、さまざまな専攻分野のコースがあります。日本の短期大学卒業レベル(準学士)に相当します。 |
| ディプロマ (Diploma) |
3年間におよぶ理論から専門知識と技術を学びます。大学卒業レベル(学士)に次ぎ、高いレベルのコースです。大学の学部課程への編入の可能性があり、成績次第では大学編入後も卒業に必要な単位を一部免除されます。 |
私立の専門学校で取得できる資格は、TAFEのように統一されているのではなく、学校により異なります。また、TAFEのような公的な教育機関でないため、各私立の専門学校が発行するCertificateやDiplomaはTAFEと同等とみなされない場合もあります。そのため、大学へ編入する際の単位として、必ずしも認められるというわけではありません。


専攻コースによって入学条件が異なりますが、平均的な入学基準は以下の通りです。
希望する学校の入学基準の詳細は、出願前に必ずご確認ください。
| 学歴 | 高校卒業以上。ただし、コースによっては高校1年生修了以上でも出願可能。 |
| 高校の成績の目安 | 5段階評価で、平均3.5以上 |
| 職歴 | 問わない。ただし、専攻分野に関連した職歴があると、有利になることがある。 |
| 英語力の目安 | IELTS(Academic)5.5以上 または TOEFL(PBT)530 |
| その他 | 音楽や芸術系のコースでは、作品(ポートフォリオ)の提出や実演(パフォーマンス)などが課せられることもあります。 |

専門学校の入学基準で最も気になるのが英語力。まだ基準の英語力に達していない場合は、専門学校へ入学する前に留学生向けの付属英語コースを受講することによって、条件付きで入学内定がもらえます。最近では、付属英語コース以外に私立の語学学校と提携している専門学校も増えているので、予算や受講期間に応じて学校を選びましょう。
また、IELTS やTOEFLのスコアがない場合でも、専門学校のオリジナル英語力判定テストを受験すれば、英語コースを受講する期間を指定されて、条件付きで専門学校への入学内定がもらえる学校もあります。


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